めかじきのあえ麺 カレー風味
ベトナム北部の都市ハノイ名物のあえ麺。本来は白身の川魚でつくります。ココナツミルクのまろやかさ、スパイシーな風味が後を引きます。
写真: 野口 健志
*1人分
*めかじきの下味をつける時間は除く。
材料
(2人分)
- ・冷や麦 (乾) 140g
- ・めかじき (切り身) 2切れ(130g)
- 【下味】
- ・ココナツミルク 大さじ1
- ・カレー粉 小さじ1
- ・ニョクマム 小さじ1
- *ナムプラーでもよい。
- ・たまねぎ (みじん切り) 大さじ1
- ・にんにく (みじん切り) 小さじ1
- ・ディル 5本
- ・細ねぎ 10本
- 【ニョクチャム】*つくりやすい分量。
- ・砂糖 大さじ3
- ・レモン汁 大さじ3
- ・ニョクマム 大さじ2
- *ナムプラーでもよい。
- ・水 大さじ2
- ・にんにく (みじん切り) 小さじ1/2
- ・赤とうがらし (みじん切り) 1/2本分
- *ヘタを除いたもの。
- ・サラダ油 大さじ2
つくり方
めかじきは2~3cm角に切る。ボウルに入れ、【下味】の材料を加えてもみ込み、10分間ほどおく。ディルは中心の太い茎から葉を摘む。細ねぎは2~3cm長さに切る。【ニョクチャム】の材料は混ぜ合わせる。
魚に【下味】の材料をもみ込む。本場ではターメリックを加えるが、ここではポピュラーなカレー粉で。
フライパンにサラダ油を入れ、冷たいうちにめかじきを加え、強火にかける。油が熱くなってシュワシュワと泡が出始めたら中火にし、こんがりと色づくまで揚げ焼きにする。火を止めてディル、細ねぎを加え、少ししんなりするまで余熱であえる。
【下味】をからめた魚を香ばしく揚げ焼きにする。油が冷たいうちに入れれば焦げにくい。
鍋に湯を沸かして冷や麦を袋の表示どおりにゆでる。流水でもみ洗いをし、ざるに上げて水けをしっかりきり、器に盛る。2をのせ、【ニョクチャム】を小皿で添え、好みでかけながら食べる。
【ベトナムの米の麺「ブン」】
ブンはベトナムの家庭で最も一般的な麺で、独特の柔らかなコシがある。ベトナムでは、「めかじきのあえ麺 カレー風味」を、断面の丸い米の麺、ブンでつくる。
【ニョクチャム】
冷蔵庫で3~4日間保存可能。臭いのつきにくい瓶、ホウロウ、ステンレスなどの保存容器がおすすめ。
【食材メモ】
◆ココナツミルク◆
ココナツの果肉からつくられるミルク状の液体。コクと自然な甘みがあり、おかず、麺料理、デザートなどに広く使われる。水分と脂肪分が分離しやすいので、缶詰を開封する前によく振るとよい。
◆ディル◆
西欧料理ではサーモンのお供としておなじみのセリ科のハーブ。ベトナムでも魚料理によく使われる。すがすがしい香りと、柔らかく繊細な葉の形状が特徴。
このレシピをつくった人
鈴木 珠美さん
東京・西麻布にあるベトナム料理店「kitchen.」のオーナーシェフ。1999年にベトナムへ留学し、現地のシェフや料理研究家に師事する。帰国後、2002年3月に「kitchen.」をオープン。野菜をたっぷり使ったヘルシーなベトナム料理が人気で、お店は連日にぎわっている。
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